<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

ガイド講座がはじまりました

遅ればせながら。ガイド講座がはじまりました。

以前に、新聞のコラムで執筆させていただきました原稿を若干加筆修正して、ほぼ転載いたします。

 今帰仁村では案内ガイド養成講座を開講しました。連続10回の講座です。はじまって1回目であるが、今期はどのくらいガイドとして活躍いただけるか今から楽しみです。

 増加の一途をたどる沖縄観光、昨年の集計によればその数五百万人といいます。随分と多くの方が沖縄を訪れています。その中の何人かは今帰仁グスクへも訪れている訳ですが、一方で観光被害も少し深刻です。
 ゴミ問題にはじまり、大規模な観光開発による景観の変貌もあります。多くの方にご来場いただくことは歓迎するべきですが、一方で沢山の人が踏み歩くことで生じる、石畳などの文化財への影響も心配されます。
 今や、遺跡と観光は切っても切り離せない関係です。「光を観る」と書いて観光ですから、その土地の光である歴史や文化といった財産を見ることは観光の王道です。中国なら万里の長城へ、エジプトならピラミッドをといったところでしょうか。
 近年、新しい旅行形態が称えられています。それがエコ・ツーリズムです、簡潔に言えば、自然環境や地域の文化財を楽しむだけでなく、より多く学び、その保全にも協力しようということを目的としています。


 ポイントは4つ

1.訪問地の自然・文化へ与える影響を最小限に抑えること。

2.旅行者が訪問地に経済的な還元があること。

3.旅行者が旅行地を学べること。

4.観光が直接地域の観光資源を保全するために使われること。

 養成講座を修了した方が、旅行者に文化財を紹介するだけでなく、地元の文化財に誇りを持って、心身ともに(ついでに財布も)豊になっていただければ幸いです。

 文化財係というセクションで仕事をしていますが、いささか観光に振り回されます。そもそも「光」を「観」るということですが、「光」を消さないようにあるいは、弱めないように、その光を管理し持続的に明るくともし続けることが文化財係の仕事であります。一方で、光は見て頂かなければなりませんので、そちらも大変重要なのは理解しております。誰もが大勢の方に同じように明るい、あるいはより明るい光をとかんがえているとおもいますが、様々な利権が絡み、複雑な問題が生じ、事は少々難しいといったところでしょうか・・・

 いずれにしても、ガイドによって来訪者が、「光」をより明るく観ることになればなによりです。

 

 

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