<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

海から拾った陶磁器(2)

2つの12世紀後半の陶磁器採集地

 

少し遺跡を紹介してみます。

1100年代の後半に中国竜泉窯(浙江省)、同安窯(福建省)で焼かれた焼き物が南西諸島の沿岸で拾われています。

拾われた陶磁器の数は数百、数千を数えます。どれも同じような模様や形であることから、この海域を行き来していた船がなんらかの理由で積み荷が、海底に現在沈んでいると考えられています。

遺跡のあるところは、一つは奄美大島の南宇検村の倉木崎海底遺跡。もう一つは久米島の西にあるナカのハマの海域です。

拾われた遺物を写真で紹介します。

 

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▲写真 ナカの浜海底遺跡採集の遺物

この、12世紀後半の遺物の採集例を出発点として、以後14世紀、15世紀、16世紀と各時代の遺物が南西諸島の海域から引き揚げられています。ちょうどこの頃から沖縄の陸上の遺跡からも地元で焼かれた土器ばかりでなく、陶磁器も出土するようになります。南西諸島では様々な船が行き交い、陸上の遺跡を残した人々と物の売り買いや取引といった商いを行っていたのかもしれません。

 

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