<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

企画展「掘り出された硯」開催のご案内

掘り出された硯
-琉球・沖縄の硯から見た歴史と文化-

今帰仁村歴史文化センターにて、下記のとおり展示会が開催予定されています。
ちなみに、12月4日は展示解説会を予定しています。皆様にご参加いただければ幸いです。

期間:12月1日-12月26日
場所:今帰仁村歴史文化センター(談話室)
入場料:無料です(企画展の見学のみの場合に限る)。

 沖縄最古の文字記録は、15世紀までさかのぼることができます。最古の金石文として「安国山樹華木之記碑(1427年))があります。尚巴志王代に国相懐機が首里城の外苑として、龍潭を掘り、樹華木を植えて、遊覧できる場所とした経緯を刻んだ碑です。以後、ひらがな文字の最古例は、小禄墓に納められていた蔵骨器に刻まれた「弘治7年 おろく大やくもい 六月吉日」(1494年)。最古の辞令書である「笠利間切の宇宿大屋子職補任辞令書」(1529年)などが知られています。
 こうした文字記録などから、グスクが築かれ実際に機能していた時代の社会では、意思伝達手段の一つとして文字が用いられ、また必須の道具となる硯や筆などがグスク内で使われたことが想像されます。
 しかし文字記録を残した人々がいた場所や、実際に使われた道具はどんなものだったのでしょうか?その証拠の一つである出土する遺物に記された文字や硯から、当時の文字を使用する人々やその道具を、ひいては琉球・沖縄の歴史や文化について探求することを目的に、展示会を企画しました。
 展示会ではグスク時代から現代までの実際に使われてきた硯を中心に、墨をする時に硯へ水を入れる水滴のほか、今帰仁城跡出土の金属製の印章などもご覧いただくことができます。私たちの祖先が育んだ歴史や文化の中で、硯がどのような場面で使われ、またどのような役割を担ったのか、硯とそれにまつわる人々の話など、沖縄の歴史や文化のおもしろさを紹介できれば幸いです。

 

 


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