<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

インドネシア城郭探訪2

これまで幾つかご紹介しましたが、先日ブトン島のウォリオ城跡を訪ねました。

この城跡内には今も人々が住んでいます。

そしてここの集落は、イスラム教を信仰する集落で、城の最も中心的な建物とされるのがモスクです。

モスクの前には人々が集まる広場があって、その周辺には王が即位する即位儀礼の際に使用される重要な聖域があったり、また初代王墓などがあります。ウォリオ城跡内には現在も信仰を集める聖域や墓がありました。

城の重要な機能として、王や集落を軍事的な侵略からまもるためにつくられ軍事施設があります。代表的なものに石垣や堀、あるいは門や櫓があります。これらの施設は見栄えがよく鑑賞にも優れていて、城といえば真っ先に軍事施設に目が行きがちですが、ウォリオ城跡で見た聖地や墓は軍事施設とともにとても印象に残りました。

城は時代や地域によって、そこに住む人々の社会構造や暮し、信仰する宗教や文化などによって実に多彩な姿があることをあらためて知ることができました。

グスクについては、城か集落か聖域かといった議論がよく行われますが、「グスク」は一言では説明できないと現在では考えられています。

私自身は、よくグスクは「グスク」という沖縄独自の呼称でしか表現できない文化遺産であると説明しています。

 

ウォリオ城跡を訪れて、島々の城の姿の多様なあり方を改めて感じることができました。

写真は、モスクとその近傍にあった聖地の写真です。

聖地はなにか御嶽を思わせる作りでとても印象に残りました。

 

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写真:礼拝を終えた人々とモスク

 

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写真:城跡内にある聖域、石積みに囲まれた石灰岩が重要聖地

 

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