<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

主郭の整備の履歴(1)

志慶真真門郭の調査が一段落すると。今度は主郭の調査を進めることとなった。志慶真門郭は整備のはじまった1980年にはうっそうとした森であったから、ここを切り開き整備をはじめることとした。一方の主郭の調査は、遺跡の最も中枢部と当初より想定されていたため、これを発掘し今帰仁城跡の築城の変遷や実態の究明を行うことを第1の目的とした。

調査は1982年からはじまり、1985年までおおよそ3年の歳月をかけての調査となった。

調査着手前の主郭は、やはりうっそうとしたジャングルで、火の神の祠への参拝客が少人数訪れるばかりの状況であった。桜の木が植えられ、一部礎石が散在するだけで、今のような基壇もなければ、空間的な広がりも把握できず、ましてや草は伸び放題の荒れ地であった。

写真は調査着手前の状況と、伐採した時の全景、そして整備直後の写真である。

主郭1.jpg

主郭2.jpg

主郭3.jpg

整備完了時の状況だが、芝も落ち着いて、円形の遺構などもきちんと見栄えがする。

追ってご紹介するが、整備直後はツゲの木が植えられていた。このツゲの木はその地下から発掘された柵の穴の痕である。

 

ブログ記事一覧