<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

主郭の整備の履歴(2)

整備以前の主郭のほぼ中央には、火の神の祠と呼ばれる祠がある。その建立年は不明ながらも、具志川家の家譜に残る図面。火の神の祠のそばにある石碑などから近世期に遡ると考えられている。

整備以前の火の神の写真と、戦前田辺泰氏によって撮影された写真である。以前にも紹介したが、昭和9年(1934)に今帰仁城跡を訪れ、数枚の写真を撮影しているが、その中の2枚を転載しておく。

現在祠は主郭中央にあったものが東南側へ移築され、石碑は劣化する恐れがあるということから現物は今帰仁村歴史文化センターに、城内にあるものは複製を展示している。

なお、祠そばにある石灯籠は、約80年の時の流れによってだいぶ劣化していることが分かる。これも将来的には保存するとともに、旧状がわかるような説明板も必要となろう。

No033.jpg

移築前の火の神の祠

城内火の神2.JPG

昭和9年に田辺泰氏によって撮影された火の神の祠

火の神前灯籠.JPG

石灯籠は今では上の宝珠、笠、火袋、中台などだいぶ傷んでいる。約80年前にはほぼ完全な形で残されていたようだ。

 

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