<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

外郭の整備の履歴(10)

外郭整備の最後に、説明板の設置を紹介して終えたい。

調査から始まって、埋もれていた遺構を表示したり、崩れた石垣をもとにもとどす工事を行ってきた。

ただ、それだけではどうしても遺跡を理解いただくのは難しい。そこで、説明板を設置したり案内板やサインを整備することでセルフで遺跡を見て回っても理解してもらえるように工夫している。たくさん説明板があると、邪魔になるだろう。また説明が長すぎても、また簡単すぎてもいけない。適当なサイズで適当な内容で、適当な数量をということになるが、これが思うより難しい。

今の数が適当か、今の数が不適当なのか、正解が無い。邪魔なものもあるかもしれない、逆にまだまだ必要なものもあると思う。

遺跡の説明は、セルフで回る方には、チケットを買うといただけるリーフレットや、それ以外に有料無料で配られている様々なガイドブックの類、あるいは事前の知識などもあるだろう。

また、本会の会員でも実施していただいている、案内ガイドはとても有意だと考えている。

今後も、説明サインなどは増やしていきたい。また工夫して少し面白いもの、あるいは身体を動かして内容を補完するような学習版などもあると良いと考えている。さて、今後どんな案内板が増えるのか楽しみにしていただければ幸いである。

写真上段の案内板はアンモナイトの説明板。可動式になっているのは、ここでは当初よりイベントを行うことが想定されていたため、開催の折にはこれを一時的に撤去できるようにするため。

また、下段の案内板は、今帰仁城跡だけでなく、他の世界遺産との違いなどを比較し、また他の世界遺産を知っていただくために設けた説明板である。石材は、実際の史跡の石垣修理前の調査などで石垣周辺からいただいた崩落石材である。個人的にこの石垣石材たちを、世界遺産の「カケラ」と呼んでいる。

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