<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

主郭の整備の履歴(9)

主郭の調査で発見された遺構について、先に紹介したように幾つかの時代の遺構が重複しながら展開し、表示されている。その中で最も隆盛を極めた時代が三山時代の山北三王の時代である。

しかし、この時代の遺構は一見するとほとんど気がつかない。14世紀後半から15世紀中頃の遺構と考えられる遺構は幾つかあるが、代表的なものとして南側で見つかった礎石建物跡、東南にあるアザナ部分の石塁、南西にある階段である。

特に礎石建物跡は本来は主郭の中央にもう1棟ほどあったものと推定されるが、残念ながら後代やってきた監守の時代の遺構によって壊されたためか、明確にはわかっていない。発見された南側の建物跡も、現在は礎石が芝に埋もれてしまってこれを確認することもまた困難である。

建物跡については、発掘された当時の写真を紹介する。

また、階段は現在も見ることもできるが、発掘された当時の様子をやはり写真で紹介しておこう。

本来はこの階段も歩いていただきたいのだが、遺構への影響を考慮して現在は保護されている。いずれはこの階段の近くにでも現在の金属製の階段ではなくて、自然素材の階段を作った方がいいかもしれないと考えている。

第?期礎石建物?.JPG

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