<特別投稿>今帰仁城跡や周辺の発掘、修復や管理をおこなう文化財係り。専門家の目がとらえた今帰仁城跡。

大隅の整備の履歴(1)

これまで今帰仁城跡の整備は、主郭、志慶真門郭、外郭の3つの郭で進めて来たが、実際にはそれぞれの郭でこの30年の間に少なからず何らかの整備を行ってきた。実は最初に整備されたのは大隅城壁で平朗門の向かって左側は史跡整備事業がはじまった昭和55年当時は大きく崩れていた。これを修理したところから整備の第1歩としている。

さて、大隅に限らないのだが、今帰仁城跡の城壁は整備調査がはじまってしばらくして、城壁の写真測量という調査を並行して実施してきた。どんな仕事かというと、写真を撮影してこれを図面にするという技術である。一般的には航空写真測量といって、地図を作成するときにセスナやヘリで撮影した写真を図面にする仕事が知られているが、これを応用して城壁を撮影し石垣を図化する仕事を行っている。

この技術は大変特殊な技術で、本土のお城と違って城壁は曲線を描くものだから大変に厄介な対象物であった。

たとえば、大隅の城壁などは外側の壁を写真で撮影しようとしても、足場も組めないような断崖絶壁である。そこで、釣り竿のようにカメラの方を吊り下げて撮影となった。

このような作業を苦心しなあがら続けて、石垣の現状記録を写真と図で残すのである。

写真は、国立奈良文化財研究所のスタッフにお願いして撮影いただいた写真測量調査の時の様子である。

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