2010年8月アーカイブ

今帰仁上り特集号 大好評です

今帰仁上り特集号の表紙今帰仁上り特集号が発刊されました。今帰仁グスクを学ぶ会のメンバーが取材、写真、記事すべてを担当した傑作です。

今帰仁上りは「なきじんぬぶい」と呼ばれる門中による聖地巡拝の行事です。今帰仁城を中心にその周辺の聖地を回って拝みをするもので、5年に1回行なうところが多いようです。旧盆も終わり、今日も門中の方々が今帰仁城跡を訪れていました。

門中とは、男系の血縁による一族です。大きな門中になると100名くらいにもなり、観光バス2台に分乗して訪れます。大勢の方々が祈願する姿は壮観です。

 

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聖地として掲載されているのは50箇所。写真は美しく、一箇所ごとに地図が掲載され、メモ欄が付いていて記録にも便利。今帰仁城内だけでなく、門中の方が巡拝するコースから選ばれています。門中によって回る場所は異なり、伝承も異なるため、代表的な事例としてご了解いただければ幸いです。

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拝みのグッズやマナーなど、拝みのときに役立つページもあります。

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地図には聖地の番号がふられており、位置が一目でわかります。

今帰仁上り特集号は1冊500円。今帰仁村グスク交流センターのガイド受付にあります。

有名書店でも販売しています。書店売りは1冊700円ですが、中南部から今帰仁まで来るよりお得です。以下の関連記事に書店名と所在地が記載されています。

書店販売は終了しています。ご了承ください。

関連記事:「今帰仁上り」書店でも販売しています

切り倒されたデイゴ

デイゴヒメコバチによる害をうけて枯れたデイゴが切り倒され、切り株が残っています。木の芯まで枯れています。突然枯れたように見えましたが、実際は、じわじわと枯死に向っていたのでしょう。この切り株を見ると、デイゴが哀れに感じます。

場所は大庭(うーみゃー)で、参道を上った広場です。

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下の写真は外郭にあるデイゴの木です。みごとな大木で、後ろに今帰仁城の城壁が見えます。葉の拡大写真には、ぶつぶつと突起が見えますが、これがデイゴヒメコバチによるコブです。害が広がればこの木も危ういといわれています。

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原因はデイゴヒメコバチ

今帰仁城跡、大庭(うーみゃー)にあるデイゴの大木が枯れたのは、デイゴヒメコバチが原因とのご指摘を、文化財係りのなきじいさんからいただきました。

デイゴヒメコバチは外来昆虫で、デイゴの葉や枝に虫えい(gall)と呼ばれる虫こぶを作り、成虫になると虫こぶを破って出てきます。葉や枝は傷つき枯れていき、やがて木全部が枯死に至ります。
小さな蜂ですが大木をも枯死させる、怖い害虫です。

あらためて、現在のデイゴの姿を写真に撮りました。

デイゴの枯死

デイゴの枯死2

突然枯れたデイゴの大木

大庭(うーみゃー)にデイゴの大木があります。
このデイゴが突然枯れました。

枝から何か垂れ下がっています。
よく見ると、樹皮がはがれて落ちようとしています。

腐ったような臭いもします。

原因はまだわかりませんが、デイゴになにが起こったのでしょうか?

枯れたデイゴ

枯れたデイゴ2デイゴはマメ科の植物で、大木になります。今帰仁城跡のデイゴはかなり大きい方でしょう。
デイゴの花が咲く?の歌で認知度が高くなり、ほとんどのお客様はデイゴを知っています。
有用樹でもあり、琉球漆器の下地材として欠かすことができない存在です。

このデイゴの樹齢は不明ですが、大庭から主郭に登る階段の下にあるので、多くの人の目に触れてきた名物的な木でした。
枯れてしまって残念に思いますが、お客様の通るところだけに、同時に後片付けが大変だろうな、と心配もしてしまいます。

御内原から見た志慶真門郭

御内原(うーちばる)から志慶真門郭を見下ろすことができます。
御内原から主郭へ向う途中で見下ろすと、志慶真川に沿って城壁が積まれ、その積み方がよく見えます。

谷の断崖に沿って城壁が積まれているのですが、谷側に突き出している部分が見え、意外に複雑な形に積まれているのがわかります。

御内原から志慶真門郭を眺める
谷の崖をよじ登って攻めることはできないと思われますが、対岸から火矢を放って攻めることは可能でしょう。矢を避けるための胸壁がきちんと積まれています。胸壁があるため、身を伏せて移動ができる、応戦に有利な構造になっています。
この胸壁はオリジナルの城壁部分(この写真では下のほう)に残されていたために、修復する際の基準となり、今見ているような城壁が復元されたのです。

それにしても、築城にたずさわった人々は、この志慶真川の谷に落ちたりしなかったろうか?と心配になることがあります。

この写真を撮影した場所はロープが張ってあるだけのところです。くれぐれも足元にはご注意くださいませ。



御内原(うーちばる)からの眺め

去った日曜日はひさびさに晴れの天気でした。
御内原からの眺めは素晴らしく、与論島も見えました。

写真は伊是名、伊平屋島を眺めたところです。眼下の城壁は大隅の城壁。正門の横の波打つ城壁の裏側にあたります。

御内原から伊是名、伊平屋島を眺める
伊是名、伊平屋島は今帰仁村からこんなに近いのに、島尻郡つまり沖縄南部の行政区域になっています。そのわけは、二島とも首里城の直轄地だったのです。こんなところにも琉球の名残が見られるのですね。

御内原から古宇利島を眺める左の写真は今帰仁村内の古宇利島。亀の甲羅のようだといわれます。
昨年QABのテレビカメラが2頭のジュゴンを撮影しています。
いまも古宇利島付近に生息している可能性は大きいと思います。


御内原から辺戸岬を眺める下の写真で、遠くかすんでみえるのが沖縄島最北端の辺戸岬。
与論島を捜すときは、この辺戸岬から左側に目を移すと見つかります。

与論島は残念ながらコンパクトデジカメでは撮影できませんが、海の上にかすかに浮かんでいるのが見られました。

自由研究でグスクを!

夏休みの自由研究でグスクをとりあげてみてはいかがでしょうか?
財団法人日本城郭協会では、「城の自由研究コンテスト」をおこなっています。

小中学生が対象です。学校に提出した作品でも応募できますから、この夏休みにグスク研究をやってはいかがでしょう。詳しくは日本城郭協会のホームページ、応募用紙のダウンロード(PDF)をどうぞ。

じぃとニャンち今帰仁城跡のボランティアガイドに質問すれば、わかりやすく教えてくれますから、どうぞご利用ください。
この記事のコメント欄を利用するか、今帰仁村グスク交流センターにお電話ください。電話0980(56)4406

石垣のテープは何?

今帰仁城跡の100分の1模型の近くに石垣が一部残っています。外郭の城壁の一部なのですが、さらに城壁は西側に続いているのです。

文化財係りが発掘調査を進めていますので、だんだんと城壁の形が明らかになってきました。根石と呼ばれる城壁の地面に埋まった部分が発掘されています。

調査中の城壁の根石
根石の上に城壁を復元すれば、今帰仁グスクが栄えたころの城壁を見ることができるようになります。

写真のテープが張ってあるのは、城壁の高さを割り出すためらしいです。詳しくは文化財係りのブログ「今帰仁村の文化財」現在調査中のところに赤や青のテープが、、、 をご覧ください。

調査中の城壁が見えるようになると、今帰仁グスクがいかに強大だったかが、印象付けられる部分になると思います。見どころが一つ増えるのは案内するガイドにとっても、嬉しいことです。

ただ、個人的には、崩れかけた部分が少し残っている方が、古城の感じがしていいと思うのですが。

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