2013年2月アーカイブ

平郎門から見た桜 今帰仁グスクの平郎門にわずかに咲き残った桜があります。門に造られているのぞき窓から覗いて見ました。例年ならば、盛んに咲いている平郎門の桜ですが、今年はわずかに咲いているのみです。メジロやアゲハチョウの飛来もありません。

今帰仁グスクの桜は、昭和の時代に植えられたものなので、グスクの時代にはなかったものですが、今ではグスクの時代から咲いていたかのように、今帰仁グスクになじんでいます。門番もここから桜を見ていたかな、と思ってしまいます。

今帰仁の伝統的集落景観を考える

 現在、今帰仁城跡は「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」として世界遺産に登録されている。しかし、今帰仁城跡が世界遺産として注目を集めるのに対して、城下集落ともいえる今泊集落は今帰仁城跡ほど名が知られていない。今泊集落は今帰仁城の城下集落的性格を持つ機能と、港としての機能を持つ歴史的意義を有する集落である上に、「今帰仁上り」に見られるように沖縄の祭祀関係の上でも非常に重要な地である。 しかし、残念ながら城とハンタ道と今泊集落などの歴史的空間を一体的・面的に保存・活用しているとは言い難いのが現状である。


 とくに今泊集落はフクギ並木で有名な本部町の備瀬集落とは違って、観光地化されていないフクギと住人が共生する空間が現在も保存されている。しかし、住居とフクギが調和する景観がある一方、屋敷を囲うフクギに対してさらにトタンを貼り付けている住居も目につく。トタンの囲いを持つ住居は全体から見れば少ないかもしれないが、トタンという異質な景観構成物はフクギ並木の中では際立っている。個人の住居環境のことではあるが集落全体のフクギ景観を公共財として位置づけ、今泊区民の総意をもとに、公的機関のサポートを受けながら、このようなトタン囲いを外すことによりフクギ景観の整備を進めることはできないものだろうか。


 整備が進むことで観光地化し、これまでの静かな居住空間が損なわれるのではないかとの心配もあろうが、「観光地化」を目指さずとも今泊集落から今帰仁城一帯にかけての面的整備・保全は必要だろう。今帰仁城跡の整備は今帰仁村の努力により急速に進展しつつあるが、今後は今泊集落の歴史的意義をも意識した整備が望まれる。






 

桜まつりも終わって静かな今帰仁グスク

桜の落花
桜まつりも終わって、静かな今帰仁グスクにもどりました。桜の花はあまり期待できませんが、咲き残った桜と葉桜が対照的で、これもまた趣きがあります。

静かなグスクは古城のたたずまい、ゆっくり散策すれば、古琉球のひとびとの声が聞こえてくるかもしれません。

沖縄では、あとひと月で春になります。北風が和らぐこれからが、グスク巡りに良い季節です。


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