2015年11月アーカイブ

北山の風
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「北山の風」は、今帰仁グスクに伝わる伝承を元に、創られた現代版組踊り。中高生が演じる、北山王と今帰仁グスク攻防の物語です。


物語はこんな感じです。以下は筆者がリライトしたもので、公演の内容とは異なります。

北山とは今帰仁グスクのことです。堅固なグスクである今帰仁グスクをめぐって権力争いがありました。
虎視眈々と今帰仁グスク乗っ取りを狙う家臣がいたのです。本部大主(もとぶうふしゅ)という人物です。 

 登場人物は、 
黒幕の家臣、本部大主 
今帰仁城主の側近の家臣、謝名大主 
今帰仁城主の側室、志慶真乙樽 
今帰仁城主の子、千代松 後の岡春 
王妃 

黒幕の本部大主が策略をめぐらします。今帰仁城主の側近の家臣、謝名大主(じゃなうふしゅ)が国頭地方で謀反が起こったとの知らせに、ただちに討伐に向かいますが、策略の罠にかかったのです。
側近の家臣、謝名大主が留守のあいだに、黒幕の本部大主は軍勢をひきいて今帰仁グスクになだれ込みます。折りしも、今帰仁城主の世継ぎ千代松の誕生祝の最中でした。

不意をつかれた今帰仁グスクの家臣や女たちは、戦いの備えもなく、逃げ惑うばかり。ようやく国頭地方からもどった謝名大主に助けられ、千代松と王妃、側室の乙樽は近くのクバの御嶽の岩屋に難を逃れますが、途中王妃は「産後でこれ以上歩けないから、この子を頼みます」と謝名大主と乙樽に千代松を託して志慶真川へ身を投げます。 

朝を待って、3人は恩納間切り(今の恩納村)の山田大主を頼って逃げ、身を潜めます。 千代松が山田大主のもとで8歳になったとき、名を岡春と改め北谷間切り(今の北谷町)へ落ち延び下人奉公をしながら、今帰仁グスク奪還のチャンスを待つのです。

やがて、その時が来て、岡春は勘手納港(かんてなこう、現在の名護市仲尾次の港)に以前の家臣たちを集め、3千人の大軍を率いて今帰仁グスクを攻め取ります。乙樽は城内に駆けつけ、岡春と再会します。 

この志慶真乙樽は、城主と岡春に対する忠誠と情けの深さから、後に、「神人」の位を授かります。【神人(かみんちゅ)とは、ノロの下で年中祭祀を行なう女性】 

(この北山騒動の話は、民話・伝承です。語り部によって多少の違いがあり、またそこが面白いのです。)

正門前の発掘調査はまだ続きます

正門前の発掘調査は続く
今帰仁グスクの正門前では、発掘調査が続いています。
昔の道は、今より少し下の方にあるようです。写真を見ると、石畳の道が見えます。
さらに、右のほうに曲がっているらしいです。

グスク時代の道は、どのようだったのでしょうか?解明される日が待たれます。

調査のため、現在、道は迂回しています。見学のお客様はもうしばらくご辛抱くださいませ。
新しい情報をガイドできる日も近いかもしれません。

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