2016年4月アーカイブ

「北山滅亡600年」特別企画 講演と対談

北山滅亡600年記念講演

  日時=514 () 14時から16

場所=今帰仁村コミュニティーセンターホール
◆講演「北山王攀安知のビジュアル復元の試み」(講師:上里隆史氏)
◆対談「北山滅亡とアジアの海の世界」(上里隆史氏・屋良健一郎氏 司会:宮城弘樹氏)

※攀安知の鎧「火威しの鎧」レプリカ公開あり

入場無料

主催=今帰仁グスクを学ぶ会
問い合わせ=080-6490-8250 (ヤマノウチ)


琉球のノロと現代の神人

今帰仁グスク正門で一礼する今帰仁ノロ
上の写真は、今帰仁グスク正門で一礼する今帰仁ノロ(2007年撮影)


琉球時代のノロを紹介すると、ほとんどのお客様は「巫女(みこ)?」と考えます。ノロは女性ですから、巫女と考えるのはもっともなことです。
ノロは琉球王国の制度でした。国の制度ですから、ノロは今で言えば国家公務員。ノロに任命されるときには、首里王府から辞令書が発行されます。辞令書には琉球国王の印が押してあります。(辞令書は今帰仁に残っていないのが残念ですが)

ノロと共に祭祀をつかさどるのが神人(かみんちゅ)と呼ばれる女性たちです。ノロも神人も、高齢化にともない、現在沖縄ではほとんど存在しません。
ところが、インターネットで「神人」「かみんちゅ」と検索すると、たくさん出てきます。これらの自称神人のサイトは、ユタです。ユタは琉球王国時代から存在したらしく、いわば、私設の占い師。霊感によって開業し、霊感で判じ事や祈願をおこないます。

首里王府が政治の側面としてノロ制度を定め、公務員としてノロを任命したのに対し、ユタは自分の霊感を基に自営業としてユタを始める。ここが大きな違いです。小説では、霊感豊かなノロが登場し、霊感によって祝詞(ミセゼル)を唱えますが、あくまでお話の設定です。ノロの任務は、年中祭祀を滞りなくきちんと行うことが大切。国の宗教なのですから、儀礼が大事です。

「すいてんがなし」とは首里城の琉球国王様を意味する言葉です。琉球国の祭祀をつかさどる上級ノロの祈願は、この「すいてんがなし」から始まることが記録されています。首里の王様を称え、琉球王国が永く存続することが最重要の祈願です。これを見ても、ノロの祈願は公務であることがわかります。

城内上の御嶽で祈願する今帰仁ノロ
上の写真は、城内上の御嶽で祈願する今帰仁ノロ(2007年撮影)


ノロと神人たち、今帰仁村歴史文化センターの案内版より
上の写真は、祈願するノロと神人たち。参加者の服装から、昭和初期の頃の画像か映像を元に描画したと思われる。(今帰仁村歴史文化センターの案内板より)

ウマの足形?という名の花です

ウマノアシガタ
今帰仁グスク内外に写真のような花が咲いています。ウマノアシガタ(馬の足形)と呼ばれるのですが、花の姿と名前がどうしても一致しません。

今帰仁城跡周辺の自然」によると、葉の形が馬の蹄(ひづめ)に似ているとか、鳥の足形の書き間違え、などの説が紹介されていますが、いづれの説も納得できそうもありません。

花がきらきら光っているのは、水滴ではなく、もともとの花の色艶で造花のように見えます。

近年、その数が減りつつあるということです。キンポウゲ科の植物なので、毒成分が含まれている可能性がありますので、手に取らないほうが安全です。

咲いている場所は、第2駐車場付近とグスク内の旧道付近にあります。

過去の記事

文化財係のブログ記事を読む

今帰仁城跡周辺の自然

今帰仁村の文化財