2016年8月アーカイブ

今帰仁グスクの巨大な炉跡、ロープが張られている
今帰仁グスクの外郭に、フィドゥンチ(古宇利島の火の神のほこら)と並んで目に付くのが、ロープで囲まれた部分。外郭の調査で発掘された巨大な炉跡で、沖縄県内でも前例がないそうです。

炉跡が発掘された後、陶板に原寸大の写真を焼きつけてタイル状にし、展示されています(写真上)。


写真下が発掘当時の状態。土が熱で焦げて赤くなっています。柱を建てた跡があり、屋根があったのでしょう。

今帰仁グスクの巨大な炉跡、発掘当時の状態
今帰仁グスクの巨大な炉跡、説明版
上の写真の説明板には、炉跡を伴う掘立柱建物跡、とあります。14世紀後半、調理に使われたようです。

14世紀後半は、北山王が三代にわたり、明国へ盛んに朝貢した時代。
北山王は、怕尼芝(はにし)、珉(みん)、攀安知(はんあんち)の三代。

同時に、今帰仁グスク造営が最も盛んだった時期と考えられます。大勢の工事人たちが立ち働いていたはずで、人々の食をまかなったのが、この炉だったのでは。

今帰仁グスクの巨大な炉跡

フィドゥンチ遠景

写真上の祠(ほこら)はフィドゥンチと呼ばれます。火の神を祀った祠です。
「フィ」とは、古宇利島のこと。漢字では、古宇利殿内と書きます。殿内はトノウチではなく、ドゥンチと読みます。

古宇利島は、今帰仁村の唯一の離島。古宇利島の人々が旧暦8月に遥拝(遠くから拝む)するようです。それで、この祠は古宇利島の方向を向いているのです。

古宇利島は、今は観光地としてにぎわっています。古宇利島へ行く機会があれば、遥拝して安全祈願するのもいいかもしれません。

この祠が新しいのは、2010年に古写真を基に復元されたからです。赤瓦が目を引きます。近寄れば、石組みの壁と前庭に敷かれたサンゴがきれいです。中を覗くと、霊石が3組と香炉が3基置かれています。


フィドゥンチ拝み
         フィドゥンチを拝みに訪れた家族


フィドゥンチ
         赤瓦葺きのフィドゥンチ


フィドゥンチ古写真
         フィドゥンチの案内板より


旧フィドゥンチ
移築整備する以前のフィドゥンチ。門中(親族)が拝むようす。外郭整備中でブルーシートが敷かれている。

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