平郎門の謎が解けた日

平郎門全景、一枚岩が重厚な造りを感じさせる

平郎門は今帰仁グスクの正門です。一枚岩を載せた重厚な造り、と表現されて人気のある門です。しかし、琉球政府時代の復元であり、復元の基になった資料などは残っていません。設計図はありますが、古老に聞き取り調査した内容を基にしたというだけで、いまひとつ決め手がありません。


あるとき、ガイドの岸本さんが作業した人と知り合い、その方から一枚岩の出所と、作業時の様子を聞くことができました。
下は岸本さんが写真入りで公表してくれた画像です。

平郎門の石の出所(1)
地図を見ると平郎門の石は、県道を少し下ったところから採取したことがわかります。(地図左側)

平郎門に使われた一枚岩は、米軍の四輪駆動車を使って運ばれました。その後の工事の様子は、平郎門前にある案内板で知ることができます。重機がなかったので、滑車を使って苦労の末、引き上げたようです。
こうして、平郎門の一枚岩の謎が解けました。従って、琉球のグスク時代には、一枚岩は乗っていなかったと考えていいでしょう。
そうすると、門の形はやぐら状の建造物が乗っていた、と言えそうです。

平郎門の工事、昭和37年、案内板より
平郎門前の案内板の写真。滑車を使って一枚岩を持ち上げているところ。



志慶真門(裏門)の想像図、運天肇氏による、ガイドブックより
やぐら状の建造物が乗っている裏門、志慶真門の想像図。運天肇氏による。今帰仁城跡ガイドブックより。


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