台風7号で倒壊した仲原馬場の琉球松

先日(8月31日から9月1日)、沖縄本島を直撃した台風7号の影響により、今帰仁村仲原馬場にある琉球松の大木(樹高約10m)が、地上2m位の高さから折れて倒壊しました。仲原馬場は国道505号沿いにある幅約30m,長さ約250mの長方形の馬場です。馬場の両側には18世紀の政治家蔡温(さいおん)が植林を進めたと伝わる琉球松の巨木が立ち並んでいます。そのうちの1本が無惨にも折れてしまったのであります。折れた木の一部は、年輪などを調査する必要から、今後は輪切りにして標本として保存する予定です。琉球松は、今帰仁村の村木にもなっており、各地に生えている琉球松は大切にされ、国道を走行していても見事に伸びた大木を目にすることが出来ます。仲原馬場の琉球松並木は、「過去において人工的に植栽されたことが明らかな森林であっても、長期にわたって伐採等の手が入っていないもの。」ということで、特定植物群落として選定されています。

ここで、なぜ馬場という地名なのか。それは、沖縄には昔から各地に馬場があり、農村における民俗行事や畜産奨励のための競馬などに利用されていたことから、呼ばれています。県内各地にあったとされる馬場も、去る沖縄戦で破壊されたり、耕地や宅地になったりして元の形を失っており、今帰仁村の仲原馬場だけが往時の面影を残しています。見事にまっすぐ大きく生長していた琉球松も、台風の風(最大瞬間風速40m以上)には負けてしまった。

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