クロツグ

クロツグは南西諸島に自生するヤシ科クロツグ属に所属する常緑性低木です。日本国内に自生するヤシ類としては、その分布地域ではビロウと同じく普通に見られるものです。沖縄本島では中南部の石灰岩地の森林にも北部にも普通に見られ、森林の低木層の構成種としては重要なものです。沖縄では、この名か「バニン、マニン、マーニ」などの名で呼ばれます。名称については「ツグ」が「シュロ」の意味であり、黒い繊維で覆われていることによります。茎は円柱状で、束になって生じ、高さは5m位になります。クロツグの新芽の葉は、乾燥させ、きれいに編むと魚の形になったり、ヘビになったりと、昔は身近な子供の遊び道具として利用されていました。私(自然管理人)は、手先はあまり器用な方ではありませんが、実際にクロツグの葉で魚を作成し、その素朴ですが世界でたった一つしかない作品に我ながら感心しました。今帰仁城跡周辺やシイナグスクに多く自生しています。

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