琉球石灰岩

今帰仁城跡周辺の森の中を歩いていると、写真のような、ところどころに穴の開いた岩が見られます。この岩は琉球石灰岩で、琉球列島に分布する石灰岩の地層です。更新世(新生代第四紀)にサンゴ礁のはたらきで形成された地層の一つです。サンゴ礁は浅い海で形成されるため、琉球石灰岩地層が存在する場所は形成時に海水面付近であったことを示しており、琉球列島で起きた地殻変動の影響を知るための指標の一つになっています。2枚目の写真は、ミームングスク(石積み遺構;出城説がある)という標高が64m付近の遺構の基盤となっている岩を撮影したものですが、そこにも琉球石灰岩があります。ミームングスク自体は、穴の開いていない今帰仁石灰岩(城壁に用いている古い岩)を主に利用して作られています。かなり高い場所にも琉球石灰岩が確認され、今では想像できませんが、大昔は海の中もしくは海水面付近であり、何らかの大きな力が働いて、現在の位置にまで隆起した、ということになります。森のあちらこちらにある岩石を観察すると、当時の環境を想像することができるかもしれません。DSC_3293.jpg DSC_3350.jpg

DSC_3301.jpg

カテゴリ