南大東島のオオコウモリ

琉球列島にはオオコウモリ(正式にはクビワオオコウモリ)の仲間が広く分布し、その地理的な分布域によって5亜種(エラブオオコウモリ・オリイオオコウモリ・ダイトウオオコウモリ・ヤエヤマオオコウモリ・タイワンオオコウモリ)に分けられています。沖縄本島を含む周辺にはオリイオオコウモリが、また北大東島と南大東島にはダイトウオオコウモリがすんでいます。ダイトウオオコウモリ(写真1)は国指定天然記念物(国内希少野生動植物種)で環境省版と沖縄県版レッドデータブックで絶滅危惧1A類に指定され、オリイオオコウモリ(写真2)は沖縄県版レッドデータブックで準絶滅危惧に指定されている希少哺乳動物です。オオコウモリは、樹木の果実などを好んで食べ、目がよく発達しています。羽を広げると1mにもなります。私は先日、南大東島の森で、ダイトウオオコウモリに遭ってきました。沖縄本島(今帰仁村)で普段観察していたオリイオオコウモリ(写真2)とは毛の色が違って、ほぼ真っ白です。夜中にライトを照らすと輝くので、まるで黄金バットです。南大東島の人たちは、このオオコウモリを大切にしており、ダイトウビロウ(植物;写真3)と同様に島のシンボルにもなっています。沖縄本島にもオリイオオコウモリがいますが、世界中で普通に大型のコウモリが観察できるところはそう多くありません。これから先も、オオコウモリが安心して暮らせる島であり続けて欲しいと願います。

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写真1.ダイトウオオコウモリ

 

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写真2.オリイオオコウモリ

 

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写真3.ダイトウビロウ(ヤシ科)

 

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