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今の時期に鳴いているセミたち

今帰仁城跡周辺で、今の時期に見られる(鳴いている)セミたちは、主に次の2種類です。クロイワツクツク(写真上側)とオオシマゼミ(写真下側)で、夏の終わり頃から鳴き始め、11月・12月初旬位まで見られる、秋を代表するセミです。クロイワツクツクは、「ジーワッ、ジーワッ・・・」とのんびり鳴き、オオシマゼミは「ケーン、ケーン・・・」とかん高い金属音的な鳴き声で鳴きます。今帰仁では、セミのことを方言名で「アササー、サーサー、マチアササー、ジージー、ナービチリチリ、ジーワジーワ」など、さまざまな呼称で呼んでいますが、それらはだいたい鳴き声の特徴からきていると思います。この2種類は、外見はよく似ていますが、オオシマゼミの方が体の青緑色のしま模様がより鮮やかで、腹弁の特徴が異なることから、区別できます。しかし、森の方から聞こえてくる、およそセミとは思えない声は、おもしろく、季節の移ろいを示す沖縄の風物詩の一つといえるでしょう。

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写真1.クロイワツクツク

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写真2.オオシマゼミ

今帰仁城跡で今鳴いているセミたち

海の日も終わり大変暑い日々が続きますが、野外では猛暑の中、昆虫たちが活発に活動しています。特に、セミたちが夏本番さながらに、大合唱しています。今、今帰仁城跡周辺で鳴いている主なセミたちは、クマゼミ(写真上)とリュウキュウアブラゼミ(写真下)です。クマゼミは晴れた日の早朝から昼前にかけて盛んに鳴きますが、午後はほとんど鳴くことはありません。センダンやホルトノキなどを好み、時には一本の木に何十頭も集まって鳴いていることもあります。鳴き声は「ワシワシ・・・」。それに対し、リュウキュウアブラゼミは午前中からほぼ一日中鳴いていますが、クマゼミと一緒にいる場所では、クマゼミが鳴き終わった午後から鳴き声が多くなります。鳴き声は「ジリジリジー・・・」。セミは、数年もの間地中で幼虫生活をおくって、種類毎にほぼ決まった時期に地上に出てきて羽化しますが、暗い地中でどのようにして地上の季節を感じ取っているのでしょうか。不思議です。地中でも木の根から樹液を吸って生活するので、木の樹液の量などから発生する時期がわかるのかもしれません。

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クロイワトカゲモドキ

写真の動物は、トカゲではありません。トカゲの特徴を持つヤモリの仲間です。名前は「クロイワトカゲモドキ」。森の中の岩場などに夜に出没しますが、今帰仁村ではなかなか目撃する機会のない動物です。沖縄本島と古宇利島・瀬底島にのみ分布する珍しい動物で、沖縄県指定天然記念物にもなっています。今帰仁城跡周辺で生息を確認しました。周囲をじっくりと観察しましたが、これ以外の個体がみられず、今帰仁村では移入動物などの影響でかなり個体数が少なくなっているのかもしれません。

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クロツラヘラサギ

写真は、干潟で大きくスプーンのようなくちばしを水につけて左右にふり、くちばしにふれた魚・カエル・カニなどを食べる「クロツラヘラサギ」です。世界で約2000羽しかいないとされ、日本では九州及び沖縄で毎年冬鳥として約200羽が記録されているらしい。

環境省のレッドデータブックでごく近い将来に、野生での絶滅の危険性が極めて高いとされる「絶滅危惧1A類」に指定され、世界的にも大変貴重な野鳥です。先日、羽地内海にて撮影しました。日本に飛来する200羽のうちの1羽でしょうか?今の季節に見られるのも珍しいことかもしれません。本部半島今帰仁村名護市は海の幸が豊富である、豊かな魚貝類を育む干潟が良好に残されていることの証ではないでしょうか。鳥は正直です。

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今帰仁城跡のクロイワボタル

写真の下の方をよく見て下さい。地面に無数の黄色っぽい光があるのが分かると思います。これは、ホタル「クロイワボタル」の光跡です。クロイワボタルは、体長が5mm前後と小さく、メスの成虫は飛ぶことが出来ないので、写真に写っているのは全てがオス成虫です。今帰仁城跡で撮影しましたが、5月下旬位から発生しています。先日の大型台風の接近によって少し影響があったようで、数はそんなに多くはありませんでした。ホタルの成虫は、光りでオスとメスが交信するため、より暗い環境が必要になります。光りは直線的に届くため、より暗いと効率よく遠くへ伝わります。そのため、どちらかというと一面に開けた環境よりも木が多く茂った森林環境を好みます。写真のように、木の下や暗い森林に多く集まるのが観察されました。

今帰仁城跡周辺は、ホタル(陸生)にとって、棲みやすい環境であるといえるかもしれません。

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