植物 かの最近のブログ記事

変わった実

先日、今帰仁城跡周辺の地質調査を実施している際に、石灰岩の崖の下側に5-6個の見慣れない実が落ちていました。大きさは、パッションフルーツ位です。写真では、実が付いていたと思われる上の部分に、つる状の茎が見られますので、おそらくつる性植物でしょう。姿形が、まるで導火線のついた花火玉のようです。表面には、無数の白色紋様もあります。石灰岩地形の森には、さまざまなつる性植物が自生しており、様々な樹木にからみついて、上へと伸びています。その花や実は、はるか上空でついている場合が多いですので、なかなか確認できません。これももし果物のように食べれたら、さらに楽しさが増えるでしょう。

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クロツグ

クロツグは南西諸島に自生するヤシ科クロツグ属に所属する常緑性低木です。日本国内に自生するヤシ類としては、その分布地域ではビロウと同じく普通に見られるものです。沖縄本島では中南部の石灰岩地の森林にも北部にも普通に見られ、森林の低木層の構成種としては重要なものです。沖縄では、この名か「バニン、マニン、マーニ」などの名で呼ばれます。名称については「ツグ」が「シュロ」の意味であり、黒い繊維で覆われていることによります。茎は円柱状で、束になって生じ、高さは5m位になります。クロツグの新芽の葉は、乾燥させ、きれいに編むと魚の形になったり、ヘビになったりと、昔は身近な子供の遊び道具として利用されていました。私(自然管理人)は、手先はあまり器用な方ではありませんが、実際にクロツグの葉で魚を作成し、その素朴ですが世界でたった一つしかない作品に我ながら感心しました。今帰仁城跡周辺やシイナグスクに多く自生しています。

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グミモドキ

石灰岩地帯に特殊化した(主に石灰岩地に生える)トウダイグサ科の常緑低木で、名前の通り、葉が「グミ」にそっくりです。沖縄地方各島と台湾、南中国、マレーシアに分布します。今帰仁城跡周辺では、ハンタ道奥の方で確認しました。

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花の形が、いかにも「ブラシ」に似ていますので、「ブラシノキ」とも呼ばれています。この花に数種類のチョウが飛来します。主にアゲハチョウの仲間が多く、シロオビアゲハ・ナガサキアゲハが毎朝、赤い花を訪れます。中にはタテハチョウの仲間のリュウキュウミスジも来ました。このブラシの様な赤い花は、いま、今帰仁村歴史文化センター1階の駐車場に、咲いています。

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ゲッキツの花

ミカン科ゲッキツ属の常緑小高木の柑橘(カンキツ)類。奄美大島以南、沖縄から東南アジアにかけて分布します。ゲッキツの名は、花が月夜に、特によく香るためと言われています。英語名で、「シルクジャスミン」などとも呼ばれます。この樹の材は、きわめて硬く、用材として、彫刻やステッキ・農具の柄などにも用います。花は、白く清楚。今帰仁城跡周辺にも自生し、親川(エーガー)の湧出口付近で今、ひっそりと咲いています。

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