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主郭にいた緑色のカエル

昨日、今帰仁城跡の管理担当の職員から、写真のカエルが今帰仁城跡主郭にいるとの連絡を受けました。何とも可愛いこのカエルは、オキナワアオガエルです。写真上の小さな個体がオスで、下がメスです。産卵のために地面にいる時は褐色になることもありますが、通常は全身が緑色をしています。低地林から山地林で、樹上生活をおくるカエルです。本土で広く見られるモリアオガエルなどと同じアオガエル属のカエルです。オキナワアオガエルは、池など水たまりのある樹上に白い泡で包まれた卵塊(らんかい)を産みます。これも本土のモリアオガエルと同じですね。

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今帰仁村呉我山の大井川沿いにて、写真のような、少し迫力のあるアリに出会いました。体長は12mmと比較的大きく、長く発達した大あごが特徴です。名前を「オキナワアギトアリ」といいます。手を近づけると、まるでクワガタムシのような大あごを大きく開いて威嚇してきました。下のなにやら木の枝を器用に運んでいるのは「トゲオオハリアリ」というアリです。このアリの前方から同様の木の枝を持ったアリがもしきたら、まるで棒術をしている様にも見えるでしょう。しかし、この長い木の枝をどうするのでしょうか。こちらは、今帰仁城跡周辺のハンタ道で見ました。自然の中を散策していると、さまざまなアリを観察できます。写真のクワガタムシのような大あごのあるアリは初めてで、おやじ的なコメントをすると、「こんな姿、アリ?」。ミクロな世界もおもしろいです。

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皆さん、写真のチョウを見たことがありますか。この白と黒のチョウは、オオゴマダラというチョウで、日本で一番大きなマダラチョウの仲間のチョウです。下の写真のチョウは、オオゴマダラよりははるかに小さいですが、こちらもマダラチョウの仲間で、リュウキュウアサギマダラといいます。マダラチョウの仲間のチョウは、幼虫の時に毒のある植物の葉を食べて成長するので、成虫になっても体の中に毒を持っているものが多く知られています。そのため、鳥などの外敵から食べられず、天敵知らずというのを宣伝するかの如く、のんびりと飛翔します。大空を飛ぶ姿は大変優雅です。オオゴマダラの幼虫の餌(食草)は、主に海岸沿いの崖などに生えるホウライカガミという,

つる性の植物で、リュウキュウアサギマダラの食草は、主に石灰岩の岩などに生えるツルモウリンカという,つる性の植物です。今帰仁城跡周辺やシイナグスク周辺を散策していると、様々なチョウに出会えます。今帰仁村には天然のバタフライガーデンが多くあり、癒しスポットといえるでしょう。

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オオシマゼミのオスとメスについて

今の時期、今帰仁城跡周辺から、早朝からセミの大合唱が聞こえてきます。そのほとんどが、写真のセミで「オオシマゼミ」といいます。「ケーン、ケーン」と金属音的に鳴く沖縄の秋を代表するセミです。

少し前に、オオシマゼミのオスとメスの区別に仕方について問い合わせがありました。外部形態による区別は少し難しいですが、先日、ハンタ道を散策中に、写真の光景に遭遇しました。この木にはなぜかオオシマゼミが無数に止まって、手を近づけても分からない位に鳴き交わしています。木の下の方から少し変わった鳴き声がするので見てみると、交尾中の個体(写真右側)がいました。その左側には鳴いているオスがいました。交尾中の個体の向かって右側がオスで、左側がメスです。ご覧の通り、オスは青みがかった体色をしており、メスは黄緑色的な体色です。また、メスは木の枯れた枝などに産卵する際に、産卵管という先のとがった管が腹部の先端にあります。一番簡単な区別点は、体色かもしれません。

今帰仁城跡にはオオシマゼミが非常にたくさん棲んでいます。皆さんも、今帰仁城跡にお越しになって、沖縄の秋を満喫できるオオシマゼミの大合唱を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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イソハマグリとスナホリガニ

皆さん、写真の中に何がひそんでいるのが分かりますか。2mmくらいの白い砂粒の上に、生きものが2匹います。右側が、チドリマスオ科の二枚貝で、「イソハマグリ」です。左側は、貝ではなく、ヤドカリの仲間の「スナホリガニ」です。この生きものたちは波打ち際のきれいな砂の中にすんでいます。砂浜には一見、何も生きものはいないように見えますが、実は様々な生きものがすんでいます。砂の間には間隙生物と呼ばれる微生物がおり、波によって運ばれてくる細菌やプランクトンなどを食べてくらしています。この肉眼では見えない食物連鎖によって砂浜は海の浄化に貢献しています。しかし近年、海岸の人工護岸などによって天然の砂浜が急速になくなってきています。今帰仁村周辺の海浜は、沖縄でも特にまとまった自然の海浜が良好に残されています。この写真に写っている小さな生きものたちも、安心して暮らしていけるのです。地元の人たちは昔から、きれいな砂浜にすむイソハマグリやスナホリガニとたわむれてきた経験があります。スナホリガニは地元では「スナガメ」と呼んで、潮干狩りなどでは貝に混じってよく観察されるらしい。豊かな生きものたちが暮らすきれいな砂浜と海、これも今帰仁村の貴重な財産だと思います。

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