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今帰仁城跡に棲む珍しいネズミ

今帰仁城跡は、今現在、今帰仁村教育委員会が日々、発掘調査を行っています。最近は碁石なども出土しています。グスクが栄えていた当時の青磁などの陶磁器や貝類など多くの遺物が出土します。この発掘作業のため、掘り下げられた場所に、小さなネズミが確認されました。名前は「ワタセジネズミ」。鼻先が長くとがっていて、尾は細い。頭からシッポのつけ根までの長さは5-7cmと小さく、目も小さい。環境省と沖縄県のレッドデータブック(絶滅のおそれのある野生動植物)では、準絶滅危惧に指定されています。近年、なかなかこのネズミが目撃できず、野外で減少していると考えられます。ワタセジネズミが確認されたことによって、今帰仁城跡が良好な自然環境を備えているといえるでしょう。

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ワタセジネズミ

頭胴長が5.5-7.6cm、尾長が3.7-5.3cmほどの小型の食肉類です。主に夜間に地上を徘徊し、昆虫やクモなどの小型の節足動物を捕食します。琉球列島の固有種で、沖縄島では山地から耕作地まで分布します。沖縄の方言で、リュウキュウジャコウネズミも含めて、「ビーチャー」と呼んでいます。沖縄県版レッドデータブックで、準絶滅危惧に指定されています。最近、今帰仁城跡周辺で生息を確認しました。沖縄島北部地域では、マングースなどによる捕食が報告されており(河内・佐々木、2002など)、今帰仁城跡周辺においても、個体数の減少が心配されます。                ちなみに、私(自然管理人)は、「ネズミ年!?・・・デチュ」。

 

引用文献;河内紀浩・佐々木健志, 2002.沖縄島北部地域における外来食肉類の分布及び食性について.沖縄生物学会誌,40;41-50

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ワラジムシ

葉っぱの上に、誰がワラジを片方のみ置いたのでしょう? これは、人間がはくワラジ、ではなく、ワラジムシです。体長が12mmほどの動物で、主に人家周辺の石の下などで普通に見ることができます。上から見ると楕円形で、「ダンゴムシ」とは異なり、前後が狭まります。ヨーロッパ原産で、世界各地に広がり、日本では本州中部以北および沖縄で見つかっています。クワズイモの葉の上に静止している個体が多く観察できました。今帰仁城跡周辺で、多く生息しています。

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